理事長のあいさつ

 赤煉瓦倶楽部半田は、国の登録有形文化財「半田赤レンガ建物」並びにかつてその建物で製造されていたカブトビールの歴史に魅力を感じ、「貴重な旧カブトビールエ場の半田赤レンガ建物及び明治の旺盛な起業家精神を後世に引き継ぐこと」を目的に活動しています。保存か取り壊しか、市を二分する事態の中、保存を願う有志が集い平成9年9月、当倶楽部の前身「半田赤レンガ倶楽部」を結成しました。

 その後、平成14年8月に初めて半田赤レンガ建物を市民に公開することになり、保存は確実のものとなり、倶楽部活動は第2ステージに入ったと認識し、活用を目的に新生「赤煉瓦倶楽部半田」へと衣替えをしました。その後、平成25年まで12年間当倶楽部の企画で建物の公開を行ってきました。その間国の登録有形文化財に登録され、またカブトビール復刻という話題性もあり、広く市内外、全国の方々に半田赤レンガ建物の魅力を伝えることになりました。

 そして、長い間待ち望んでいた常時公開が平成27年4月に実現することになりました。ひょっとすると取り壊されるかもしれないと危機感をもった時期を経験した者としては万感の想いです。私どもは、小さい力の者も強い情熱と意思を持って活動すれば大きな力になることを体験しました。

 今後当倶楽部活動は第3ステージに入っていきます。第3ステージの目的は従来同様、「貴重な旧カブトビールエ場の半田赤レンガ建物及び明治の旺盛な起業家精神を後世に引き継ぐこと」と変わりませんが、主な事業の柱として「半田赤レンガ建物並びにカブトビールに関する調査研究事業」を掲げ推進していきます。

半田赤レンガ建物、カブトビールの歴史並びに明治の起業家精神にご興味のある方は活動に参加してみませんか。

理事長 馬場信雄